インターナショナルスクールの敷居は高い!

子供には英語で不自由させたくない。そう思う親御さんは多いですよね。そこで浮かんでくる選択肢の一つに「インターナショナルスクール」があるかと思います。様々な国籍の子供たちと英語環境の中、日本とは異なる自由な校風で学ぶことのできるインターナショナルスクールは、英語を身につけることはもちろん、国際意識豊かな思考を持った子供を育てるチャンスなど、日本の学校にはない色々なメリットがあります。ただし、インターナショナルスクールへの入学には様々な難問を解決しなければなりません。   ■入学資格 そもそも、日本国籍の子供を受け入れないという学校が多くあります。インターナショナルスクールの本来の定義は「外国人児童生徒を対象とする、教育施設」であるからです。受け入れている学校でも、相当高い英語力を求められるのが普通です。また、この英語力には関しては、就学する子供はもちろん、両親(または父親、母親のどちらか)にも求められます。学校との諸連絡は英語で行われることが前提のためです。 ■費用 学費は一般的に、年間平均200万円以上と言われています。この数値はあくまで学費だけを指しているので、その他特別な出費は含みません。もちろんスクールによる価格差があるので何とも言えないのですが、通常は私立学校の2倍以上の費用がかかると言われていますので、ある程度家計に余裕がないと厳しいというのが現実のようです。 ■進学先 インターナショナルスクールは、通常の小中学校とは違い、卒業しても「義務教育を終えた」ことにはなりません。つまり、中学相当のインターナショナルスクール卒業生は、公立の高校には原則として入学できないのです。受け入れている私立も一部ありますが、数は限られています。また、大学進学に関しても、国際的な評価団体が認めたインターナショナルスクールでない場合、高校相当に関する履修を終え卒業した場合でも、高卒とは認められません。日本の大学に編入する場合、大学入学資格検定を受ける必要が生じます。よって、インターナショナルスクールに通う場合、子供の将来の進学先も十分に吟味してから入学を決めないと大変なことになってしまいます。   このように、インターナショナルスクールという選択肢は、一筋縄ではいかない問題が山のようにあります。これらのことを考えると、「とりあえずインターナショナルスクール」という考え方はできないはずです。先の先を見据えた上で、慎重に決定すべき問題なのです。 一方、インターナショナルスクールを使わずとも、子供にバイリンガル環境与えてあげることは十分可能です。通える範囲にある、英語イマージョンを提供する施設を利用することも一つの手段です(我々C2GIイマージョンセンターもその1つです)。 家庭で少し英語環境を充実させることからバイリンガル育児はスタートします。また、バイリンガル育児を実の親が関与することで、その言語に対する強い親近感子供に与えます。特殊な家庭環境がなくても、お金持ちでなくても、バイリンガル育児にチャレンジできることが可能であるということを、まずは認識しましょう。Read More »

変わりつつある学校英語教育

グローバル化の波により、小学校から英語の授業を行う学校が増えてきています。そのような環境のもと、世間一般の共通認識は、「今後は会話重視の英語教育になっていく」というものかと思います。ところが、文部科学省が発表している「今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~」の中で、気になる記述を発見しました。 「低学年から外国語活動に取り組む小学校約3,000校(全体の約15%)における取組状況を見ると、小学校高学年で学習意欲が低下する傾向が見られる例もある。その場合、高学年で「読むこと」「書くこと」も含めて系統的に指導する教科型の外国語教育を導入することで、児童の外国語の表現力・理解力が深まり、学習意欲の向上が認められている。」 つまり、会話ばかりの「音」に頼っただけの教育では学習意欲が低下するケースがあると言うのです。抽象的な思考力が高まる段階に入った子供には、それだけでは物足りない場合があるということです。 例えば、今からアラビア語を学習しようとします。もちろん、アラビア語に関する知識はゼロという前提です。そのような状態でも、何度も簡単な会話フレーズを聞いていれば、それらを「記憶」して話すことができるようになるでしょう。ですが、系統的学習ができていない、特に文法の知識がない状態では、いつまでも自分の言葉をアラビア語で表現できません。すると、どこかのタイミングで学習がつまらなくなる。恐らくはこういう現象が、小学校高学年でも起きているのでしょう。 この事実は、今まで言われていた「学校英語のような詰め込み学習ではダメだ!もっと会話重視すべきだ!」という論調から考えると、まるで先祖返りのような話に聞こえるかもしれませんが、そうではありません。要は、会話ばかりでもダメで、(学年に応じた適切なものを)バランスよく学ばないと、結局学習者本人(=子供)のモチベーションは維持できないということなのです。 考えてみれば、これは至極真っ当な結論ではないでしょうか?というのも、世間一般に言われるバイリンガルは幼少より英語による「会話」の中で育ち、英語を流暢に話しますが、同じメソッドを日本語環境で育った小学生に当てはめることはできないからです。特に、学校の授業でしか英語に触れない子供に「会話重視」の教育を施したからといって、英語が流暢にならないのは理解できます。 ここから学べること、それは幼少期にただ単に英語環境を用意してあればそれでOKというわけではないということです。その子の成長段階に合わせた適切な学習を施してあげることが重要なのです。つまり、なんでもかんでも「会話」を教えればいいということではありません。徐々に改良されていく学校教育に期待しつつ、保護者側としては、「今子供が必要としているものは何か」を考えて、適格にガイドしてあげることが大切なのです。Read More »

日本語は難易度ナンバー1!

英語は多くの日本人にとって難しい言語です。学校教育だけでは実践レベルまで到達する人はあまりいません。ですが、それは裏を返せば、英語圏の人にとっては日本語が難しいということに他なりません。 米国外務職員局のまとめた結果によると、日本語は最高難易度であるカテゴリー5(学習所要時間2,200時間以上)に位置します。さらには、そのカテゴリー5の中でも「最も難しい」とされているのです。その他の言語の習得難易度は、以下を参考にしてみてください。 ■カテゴリー5(学習所要時間:2,200時間)    日本語、アラビア語、中国語、韓国語 ■カテゴリー4(学習所要時間:1,100時間)    ベンガル語、ギリシャ語、ネパール語、タイ語 ■カテゴリー3(学習所要時間:900時間)    スワヒリ語、インドネシア語、マレーシア語 ■カテゴリー2(学習所要時間:750時間)    ドイツ語 ■カテゴリー1(学習所要時間:750時間)    フランス語、イタリア語、スペイン語、ノルウェー語 では、英語圏の人にとって、日本語学習はなぜこれほど難しいのか?複数の外国人に対し、日本語について意見を聞いてみました。 ▼難しい点▼ 助詞:「てにをは」が意味不明。異なった使い方が多すぎるし、文法書を読んでも判然としない。 読み:英語は26文字しかアルファベットがないのに、日本語には平仮名、片仮名、漢字と覚えるべき文字が多すぎる。 主語の省略:英語は必ず主語が必要なのに対し、日本語は主語がなくても成立する。 ハイコンテクスト:いわゆる「行間を読め」という内容が多すぎて、ローコンテクスト(1から10まできっちりと文章で伝える)自分たちの言語体系とは、そもそも考え方からして違う。 簡略化:「ファミコン」や「パソコン」などは一般語として定着しているので、覚えればなんとかなる。だが、「アナ雪」のような急造の略語には対応しきれない。   ▼難しいが、優れていると思う点▼ 漢字:漢字を見ると、未知の単語でもだいたい意味がわかる。例えば、糖尿病という言葉を知らなくても、糖が尿で上手く排出できない病気なのかと想像できるし、あながち間違っていない。英語でDiabetesと言われた場合、その単語を知らないと全く何のことかわからない。 長文:文章を永遠と、続けようと思えば続けられる。奇麗な日本語ではないが、「てにをは」を使って文章をどこまでも長くできるのは、考えながら話す際には楽。 擬音語:これは日本語の難しい点でもあるが、様々な擬音語のおかげで、英語より豊かな表現ができるのだと思う。   普段自分たちのネイティブ言語である日本語の特徴について、私たちはあまり意識しませんが、このように英語圏の人も「全く違う」言語に苦戦しながら勉強しているのです。ですが、彼らは同時に「全く違う」ことを挑戦と受け止めて、積極的に吸収しようとします。そういったポジティブな姿勢は、英語が難しいと思ってくじけそうになったとき、見習っていけたらいいですね!Read More »

ありがちな英語学習の目標について

最近、巷では様々な高額英語学習サービスが出てきました。「2か月間、パーソナルトレーナーが英語を毎日指導!」といったサービスや、「フィリピン留学+英会話学校」など、従来の英会話学校より手厚いサービスを展開する業者が増えています。こういったサービスの中には数百万円もかかるものもあり、逆に高額である分、「今度こそ話せるようになる」と期待する人もいるのではないでしょうか? 残念ながら、そういう考えでこういったサービスを利用する人は、かなりの割合で失敗しているようです。失敗とまでは言えなくても、費用に見合った効果は得られない場合が多いでしょう。なぜなら英語学習を成功させる絶対の秘訣は、「どれだけお金をかけるか」ではなく、「どれだけしっかりとした目標を持って英語を学習するか」ということだからです。 「私はちゃんと目標があるから大丈夫」と思われた方、少しお待ちください。あなたの目標設定は本当に大丈夫ですか?この目標設定を間違えると、確実に英語学習のモチベーションが維持できず、結果、いつまでも目標のレベル話せるようになりません。学習方法を検討する前に、まずは目標設定についてもう一度見直してみましょう。以下の目標は実はあまり好ましくないものの例です。 ■2020年の東京オリンピックに向けて英語をマスターする! これは本当にあなたが立てた目標ですか?大手の英会話学校などは、CMでやたらとオリンピックを強調しますが、そもそもなぜオリンピックに備えて英語が必要になるのですか? 「外国人がいっぱいくるから…」。そうですね、いっぱい来ます。だからといって突然接点ができるわけでもありません。もちろん、ボランティアをする予定のあるオリンピック関係者か、東京の観光地で接客業を営んでいるのであれば、英会話の機会が多くなるかもしれません。そうでなければ、たった2週間だけの出来事です。その2週間だけのために、英語学習を頑張れますか? ■海外旅行を楽しみたい! 旅行という限定された期間中だけの英語使用を目標にするのも、あまりおすすめできません。海外にかなりの頻度で出かけている人ならともかく、通常は1年に数回あるかないか、そして1回の期間は1週間以下が多いでしょう。それに、旅行中に会話する機会はそんなに多いでしょうか?一人旅で、観光地でない場所を訪れるのなら、現地の人との密なコミュニケーションも発生するかもしれませんが、カップルや友達と固まっている場合、ほとんど交流する必要なしに旅行が完結してしまいます。 また、今まで英語が話せない状態で海外旅行に行った人ならわかると思いますが、話せなくても十分楽しめるものです。少なくとも「英語できないから全然楽しくなかった」という人はほとんどいないのでは?こうなってくると、「別に話せなくても楽しいし、まぁいいや」となってしまう人も多いのではないでしょうか? ■映画を字幕無してみたい! ジャンルにもよりますが字幕なしで映画を完全に理解できるようになるには、相当英語を学習し、異国の文化や歴史を理解している必要があります。これはTOIEC満点を取ることよりはるかに難しく、海外在住で結婚相手が外国人という方でも、完全に理解できていないケースが多々あるぐらいです。つまり、かなり卓越した英語力なしでは、字幕を通しての理解を超えることは非常に難しく、本末転倒となってしまいます。字幕なしで映画を理解できることは、字幕を通して映画を理解することよりはるかに素晴らしいことだと「本気」で考えている人でないと、何年も真剣に英語を学ぶ苦痛に耐えられなくなることでしょう。 ■仕事で英語を使えるようにしたい! 最近はTOEICの点数を入社や昇格の要件にする企業も増えてきました。よって、TOEICの勉強を頑張っている方も多いことでしょう。でも、それは本当に仕事で英語を使いこなすための勉強ですか?とにかくスコアを上げたい、それが本当の目標になっていませんか? 仮に、システムをハッキングして、誰にも分からず次のTOEICスコアを990点満点にできるとしたら、あなたは、それを利用しますか。…YESと思った方は、結局のところ、英語を使いこなすことが目標ではありません。 そういった方は、まずは余計な邪念(TOEIC範囲外の英語学習など)は捨て、ひたすら「スコアアップ」実現を追求し、そこから「本当は英語を使って何がしたいのか」を考えた方が良いでしょう。スコアアップだけであれば、市販のTOEIC攻略本をやり込めば事足りますし、それが一番の近道です。 以上、これらの例は目標として機能しない要素を持っています。目標を達成したときに、1)それが継続的に活用でるものであり、また、2)達成することができる高すぎない目標であり、最終的には、誰かに言われてすることではなく、3)自分から英語力を伸ばしたいというところを原点に、目標を見直してみてください。そうすれば、より効果的に勉強にとりくめると思いますよ。Read More »

英語学習に適したアニメとは?

英語は楽しんで覚えるのが一番!では子供が楽しめるものとは何でしょう?アニメですね。こういった理由で、英語でかかれたアニメを英語教材として求めているご両親は多いのではないでしょうか? アニメと言えば日本のものがまず浮かぶかと思いますが、もちろんアメリカ発のアニメもたくさんあります。キッズ向けで言えばX-MENやAVENGERSなどのマーベル作品や、スポンジボブ、アドベンチャータイム、ベン10などがあります。これらは日本でも放送している(いた)ので、観たことがある人も多いはず。また、少し大人向けの作品で言えば、Family GuyやSimpsonsなどが有名ですね。いずれにせよ、これらの作品はスラングが多いので、英語学習に適しているとは言えません。 では、もう少し学習に適した作品を考えた場合、何があるでしょう?恐らく、ディズニーか、おさるのジョージを思い浮かべる人も多いかと思います。もちろんこれらの作品も大変素晴らしく、ディズニーに関しては、専用の英語学習システムとして販売されているくらいです。とはいえ、これらの作品も、英語学習用として作られたものではないのは周知の事実です。では、完全なる英語学習用ビデオを子供に見せておけばいいのかと言えば、それも違います。結局のところ、アニメそのものが楽しくないと、子供が興味を持って見ようとしないからです。 前置きが長くなりましたが、実はこれら2つの課題をクリアしたおすすめ作品があります。その作品とはWordGirlです!WordGirlはスーパーマンのパロディ作品です。遠い星から地球にやってきた女の子が、その正体を隠しつつ、日夜悪と戦ってくという筋書きですが、基本は日常ドタバタコメディであり、一話完結ものです。 この作品の素晴らしい点は、子供の語彙を高める目的で作られていることです。教育ガイドラインに従って選ばれた、少し難しめの言葉(例:“diversion,” “cumbersome,” “idolize”など)を、各エピソードを楽しんでいるうちに覚えられるように設計されているのです。10分のエピソードの中では2つの新しい言葉が、自然と何度も繰り返し使用されており、途中でその言葉の定義も(さらっと)解説されます。これにより、視聴者はアニメを楽しんでいるだけで新しい言葉を覚えられるのです。 そして、この作品がおすすめである最大の理由は、大人の視聴にも耐えうるだけの面白さを持っているということです。語彙増強を目標とした教育アニメながら、それを意識させないほど話が練り込まれているのです。この作品を手掛けたDorothea Gillimは「多くのアニメは子供の知能レベルを過小評価している」と考えていました。彼女は子供の両親が一緒に視聴することも想定し、ストーリー、キャラクター、アニメーション作りに全力を注いだのです。この作品に携わったスタッフの多くが、大人向けアニメ(上記で述べたFamily Guyなど)の経験者であったことからも「子供と思って甘くみた作品」でないことがうかがい知れます。 この作品は残念ながら、2015年夏に終了してしまいました。日本版は存在せず、視聴するにはYouTubeなどの動画サイトで探すか、Google PlayなどでSD版を購入するしかありませんが、英語学習中の大人にもお勧めできる アニメと言っても過言ではないでしょう。 また、WordGirlのオフィシャルサイト内にある学習用ゲームも、「子供だまし」ではない、かなり作り込まれた物です。一度覗いてみてはどうでしょうか? WordgirlのサイトへRead More »

長期海外留学者数は年々減少、短期は増加傾向

これだけグローバル化社会と言われているのにもかかわらず、海外留学を目指す日本人は減少傾向にあり、日本の若者は内に向きつつあるということが言われています。実際にユネスコ統計局、OECD、IIE等における調査結果によると、2004年辺りをピークに、留学者数は減少傾向にあります。 ところが、日本学生支援機構が2009年から開始したJASSO調査によれば、年々留学者数が増加していることが明らかになったのです。事実、2009年は36,302人だった留学者数は、2014年には81,219人にまでなりました。 なぜこのような異なる数値がでているかというと、実はJASSOのデータには、超短期留学の値まで計上されているのです。2014年に留学した81,219人の内、半数以上にあたる48,853人が1カ月未満の留学だったのです。2009年の調査から急激に数値を伸ばしたJASSOのデータですが、それを支えたのは超短期留学者であり、長期留学者の数はほとんど変化していないことが明らかになりました。 超短期留学が人気となっている背景には、いくつかの理由があります。グローバル化を進める日本企業に受けの良い「グローバル人材」となるべく留学を検討するも、経済的な事情により短期にせざるを得ないことや、海外の大学の開校期間が日本企業の新卒採用時期と重なるため、長期留学をためらう場合などです。こういった避けることが難しい理由が大半なので、恐らくこの短期留学「人気」はこれからも続くでしょう。 ここで気になることは、こうした短期留学によって、英語力は伸びるのかということです。実際どれだけ英語が伸びるかは、その人それぞれです。4年留学していても、英語があまりうまくないという人も結構いますし、短期でも真剣に取り組み、急激に力を伸ばした人も多くいます。TOEIC主催団体であるIIBCが発表した2016年度統計「海外滞在経験・期間別受験者数と平均スコア」によれば、滞在経験がない人の平均スコアは437点であるの対し、6カ月未満でも滞在経験がある人は平均520点に伸びています。このデータはあくまで海外滞在経験者なので「留学者の平均」とは言えませんが、それでもやはり海外に行くことが、多少なりとも英語力向上に貢献していると言えるのではないでしょうか? 本格的に英語ができる日本人はまだまだ少ないかもしれません。長期留学をする日本人も多くありません。短期留学は意味がない、という人もいます。ですが、短期留学といえ、数値で表せる程度には効果があるようです。 今後短期留学者数が増えることにより、少なくとも英語の基礎力を持った日本人が増加していくかもしれませんね。Read More »

小・中学校での英語授業の導入と問題点

2020年度より、小3から英語の授業が取り入れられようとしています。早期からの英語学習により、より実践的な英語の習得を推進したい政府は、現在も色々と案を練っているようです。 しかし、ここに大きな問題が一つあります。それは、「英語を教える教師の英語力が十分でない」という問題です。 2015年政府調査によると、全国での中学校英語教師で、政府の目標としている基準(英検準一級)をクリアした教員は約30%だったそうです。英検準一級とはどの程度かといいますと、TOEICで換算すればおよそ730点程度、英語は「そこそこできる」というレベルです。 また、京都府教育委員会が先日、TOEICを受験した英語教員74人(京都市を除く)の結果を明らかにしました。基準の730点以上を獲得したのは16人のみで、500点未満は14人、最低点は280点だったとのことです。現在のTOEICの全体平均が580点であることを考えると、かなり悲惨な状況です。 このような事態になっている原因の1つとしては、今まで小学校に英語の授業はありませんでした。つまり、多くの小学校教師は「英語を教える能力を問われる」ことなく教師となっています。 もちろん、小中学校で高度な英語教育が行われるわけではないので、英語力より指導力の方が大切だろうという意見があります。ALT(英語の補助ネイティブ講師)もいるのだから、先生本人がそこまで英語が流暢でなくてもいいということだそうです。 でも、本当にそれでいいのでしょうか? 指導力が英語力より重要であることは当然です。ですが、どれだけ素晴らしい指導ができる人だとしても、教える教科を理解できていない人が適切な授業を展開できるとは思えません。そして、ALTですが、彼らは結局のところアシスタントですし、日本語が不得意な方もたくさんいます。そんなALTに指示を出すにも英語が必要なのですが、TOEIC500点以下ではそれすら十分にできないでしょう。 こういった現状では、学校教育だけで実践的な英語を身に付けることなど非常に難しい状況です。 たまたま英語もできて指導力もある教師に当たればラッキーですが、子供の将来を運任せにできるでしょうか? これから英語がますます必要となる社会へと変化していく中で、学校教育だけに期待するのはまだまだ難しいようです。 子供に将来英語で苦労させたくないと考えるのであれば、100%学校教育に任せるだけではなく、ご両親自身も積極的に教育に参加していってみてはいかがでしょうか。Read More »

バイリンガル育児は子供の脳を活性化する

バイリンガル育児に興味を持っている方の多くは、「自分の子供が将来英語で困らないようにしてあげたい」という思いを持っています。ですが、バイリンガルになるということは、他言語を流暢に操る以外に様々なメリットがあることをご存知でしょうか? 「英語脳」という言葉を聞いたことはありますか?簡単に説明すると、英語を英語で理解できる脳のことを指します。これは単に「それができるぐらい英語に精通している人の脳」を指しているわけではなく、実際に「英語脳」というものが形成されています。脳内の日本語を扱う場所とは違う場所で、英語を処理しているのです。 浜松医科大学の植村研一教授が行った実験で、日本語しか話せない人と、英日バイリンガルの人に、英語と日本語を聞かせました。すると、前者は脳の同じ箇所しか反応を見せなかったのに対し、後者は各言語に応じて違う箇所が反応したのです。この実験結果からも分かる通り、バイリンガルになるということは、脳をより活発に使用するようになるのだと言えます。 では、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?ここでは、そのいくつかの例を紹介していきます。 ■処理能力の向上■ 物事を素早く判断し、効率的な方法を見つけ出すことができるようになります。言い換えれば、言語以外の分野でも学習効率が上がるので、全体的に学問の成績が向上します。また、日常生活や職場でも、「飲み込みの早さ」が高く評価されることでしょう。 ■脳の劣化抑制■ 英語と日本語を使い分けるという作業、これは本人に自覚はありませんが、「脳トレ」と似たように頭をフル回転させています。脳の劣化というのは、脳を使わなくなることが主な発生原因です。バイリンガルというだけで、脳はモノリンガルより使用されているわけですから、劣化が抑制されるのです。また、バイリンガルであることで、アルツハイマーなどの重大な病気の発症リスクが下がるとも言われています。 ■多面的な理解■ 言語とは、文化やその歴史を背景に形成されてきました。よって、日本語を流暢に話せるようになるには、日本的な考えを理解している必要があります。英語を話す人は、その根底にある英語的な物の考え方を理解しているのです。つまり、バイリンガルというのは、そういった2つの「考え方」を身に付けていると言えるわけです。多面的に、ものごとを理解できる方が、視野が偏狭した人間より優位であると言えるでしょう。 このように、バイリンガル育児には言語習得以上に大きなメリットがあるのです。当センターでも、バイリンガルやトライリンガル以上の方々とつながり、セミナーやプログラムを提供しています。またフリーカウンセリングも行っておりますので、バイリンガル育児に関して、不安などあるときは、是非一度ご相談ください。Read More »

バイリンガルと就職

バイリンガルは就職に有利でしょうか?答えは「YES」です。   この話をすると、必ずと言っていいほど「いや、英語なんて必要ない。仕事ができることの方が重要だ」という反論が出てきます。実際、多くの企業人事は以下の順位で人材を求めています。   1位:英語ができて仕事もできる 2位:英語はできないが、仕事はできる 3位:英語も仕事もできない 4位:英語はできるが、仕事はできない   3位と4位の結果を意外と思われた方もいるかも知れません。実は、企業人事側としては英語ができる人間はプライドが高いと思っているようです。したがって「英語はできるが、仕事ができない」人間は、組織としては「プライドだけが高く、仕事のできない、扱い難い人材」という烙印を押されてしまいます。こういったことを根拠に、英語反対派は議論を展開してくるわけです。 この反論は一見正しく思えます。しかし、よく考えるとおかしな点がいくつかあります。   ひとつ目は、英語ができることと、仕事ができることは関係がないということです。 仕事ができることの方が重要だという意見には同意です。ですが、英語もまた重要なのです。どちらも伸ばしていけばいい話で、英語を否定する根拠にはなりません。   ふたつ目は、英語ができなければ、どんなに有能な人材であろうと決して1位になれないということです。 グローバル化を謳うこの時代、出世を目指す人間であれば、英語を操る能力が必ず必要になってきます。したがって、英語はできなくてもいいとは言えなくなるのです。   みっつ目は、この話が、今現在の状況しか見ていないという点です。 日本の少子化は進んでおり、去年2016年は出生数が過去最少となり、初めて100万人を割ってしまいました。また、専門家の見解によれば、2050年までに日本のGDPは現在の4位から8位にまで順位を下げると予想しています。こういった時代に、日本が更なる発展を目指すには、国外のマーケットに目を向けていく必要があります。事実、多くの企業がそういった危機感を強めています。そんなグローバル化時代において必要な武器は、やはり英語力です。   冒頭で、英語は就職に有利だと言いました。ですが、「英語は就職に不利にならない」と言った方が正確かもしれません。現在はまだ、英語ができる人間が称賛される時代ですが、基本技能として英語が求められる時代がもうそこまで来ています。英語が話せることが「当然」となれば、英語ができることで「プライドが高くなる」ということもあり得えなくなります。そうなれば、真っ先に不利になってしまうのは「英語も仕事もできない人間」となるでしょう。   さらには、英語を通じて日本以外の文化を知り、ビジネスでもプライベートでも視野を広げられるといいですね。Read More »

C2GIイマージョンセンターは福生市の子育て応援事業に参加しています

私たちの目的のひとつとして、子供たちにバイリンガル育児の手助けとなる環境を提供することがあります。日本は島国で、他国と陸上の 国境を持たず文化的にも言語的にも、非常に不利な環境にあるといえます。 子どもが完全なバイリンガルとして育っていくには、毎日その2言語にしっかりと触れていく必要がありますが、それを実現するのはなかなか難しいことでしょう。ただ単に、子供向けのDVDなどを見せるだけでは、ちゃんと話せるようにはなりません。子供に実際コミュニケーションとして話しかけることが大切です。 当センターでは、ネイティブが英語で話しかけ、レベルに合わせたアクティビティによって、英語に触れて行きます。さらに福生市の子育て支援カードをお持ちの方は、お得な割引がありますので、是非ご利用ください。 ■ キッズ英語コースの特徴 ・0歳~12歳までを対象(4歳までは保護者同伴が必須です) ・同伴の保護者の方も、一緒に学べて楽しいですよ ・ネイティブによるアクティビティ(日本人スタッフが必要に応じてサポートするので安心です。)     – 英語の童話の読み聞かせ     – 英語の童謡を一緒に歌う     – 色、数字、形などの学習     – ネイティブとのお遊び(塗り絵、積み木、など)     – PE(体を動かすアクティビティ) ・月3回~4回(祝日などにより変わります、5週目はお休みです。) ・1レッスン30分~50分(年齢や言語レベルにより変更します。) ・月謝制:4,500円(0~4歳)、5,500円(5~8歳)、6,500円(9~12歳) ・入会金:5,000円 ■ 「ふっさ子育てまるとくカード」割引内容 ・入会金:5,000円→無料 ・初月月謝:20%割引(4,500→3,600円、5,500→4,400円、6,500→5,200円) 無料相談、随時受付中です。 お気軽に、下記までご連絡ください。 ////////////////////////////// Eメール:[email protected] 電話:050-5318-9367 ////////////////////////////// お問い合せお待ちしております。 C2GiイマージョンセンターRead More »

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