あなたは以下の質問全てに当てはまりますか?
・家に空き部屋がある
・国際交流に興味がある
・世話好きだ
もしそうであれば、ホームステイで留学生を受け入れるということに興味がもてるかもしれません。スタート方法は非常に簡単です。日本語学校や社団法人などで、ホストファミリーを募集していますので、それに登録をするだけです。しばらくすれば、あなたの家に外国人の「家族」がいることでしょう。「ホームステイ 受け入れ」「ホストファミリー 登録」などでインターネット検索してみてください。
ただし、ホストファミリーになることに対し、過度の期待を寄せている人は注意が必要です。色々と世話をしてあげたのに、期待した反応が得られず意気消沈したホストファミリーの話は数多くあります。自分が「良かれ」と思ってやっていることや、「普通の日本人なら喜ぶ」ことをしてあげても、相手は異国の人間です。同じ価値観を持っていないことも多々ありますので、事前に相手の希望を聞いてあげるとよいでしょう。
また、英語ばかりを使って会話をし、留学生をがっかりさせるというケースもよくあります。もちろん、せっかく外国人が泊まっているのだから、外国語を少しくらい教えてもらいたい、または自分の子供に教えてやってほしいと思う方もいることでしょう。それは悪いことではありませんが、留学生からしてみれば、まさにその逆を望んでいるはずです。もし英語で話したいなら、まずは本人に「お願いする」形で実施し、通常は日本語で会話するようにしたいところです。
ホームステイとは、留学生を「家族の一員」として受け入れることです。よって、家族以上に気を遣う必要もなく、お手伝いも、自分の子供同様にしてもらって構いません。また、外国人としてではなく、「日本人」と同様に交流してあげることがホームステイ成功のカギです。お互い肩肘をはらない関係を構築できれば、今後一生の付き合いとなることも珍しくはありません。
最後の注意点として、海外ではホームステイをビジネスとして行っているホストファミリーの話をよく聞くかもしれませんが、日本では金銭的な恩恵はほとんどないことを覚悟しましょう。ホストファミリーとして登録した機関によりますが、通常は生活費ギリギリの「謝礼」しか支払われません(場合によっては、完全ボランティアで謝礼無しということもあります)。さらに、ホスピタリティに溢れる人が多い日本人ホストファミリーは、遊園地に連れて行ってあげたり、服や物などを買ってあげたりと、ついついしがちです。結果的に、むしろ金銭面ではマイナスになることもあるので、副収入源ではないという点は理解しておきましょう。
ここまで読んで、ホームステイというオプションがまだ魅力的という方は、トライしてみてはいかがでしょうか。必ずしも期待するように物事が運ばないこともあるかも知れませんが、期待以上のことが起こることもあるかも知れませんよ。