英語学習に適したアニメとは?

英語は楽しんで覚えるのが一番!では子供が楽しめるものとは何でしょう?アニメですね。こういった理由で、英語でかかれたアニメを英語教材として求めているご両親は多いのではないでしょうか?

アニメと言えば日本のものがまず浮かぶかと思いますが、もちろんアメリカ発のアニメもたくさんあります。キッズ向けで言えばX-MENやAVENGERSなどのマーベル作品や、スポンジボブ、アドベンチャータイム、ベン10などがあります。これらは日本でも放送している(いた)ので、観たことがある人も多いはず。また、少し大人向けの作品で言えば、Family GuyやSimpsonsなどが有名ですね。いずれにせよ、これらの作品はスラングが多いので、英語学習に適しているとは言えません。

では、もう少し学習に適した作品を考えた場合、何があるでしょう?恐らく、ディズニーか、おさるのジョージを思い浮かべる人も多いかと思います。もちろんこれらの作品も大変素晴らしく、ディズニーに関しては、専用の英語学習システムとして販売されているくらいです。とはいえ、これらの作品も、英語学習用として作られたものではないのは周知の事実です。では、完全なる英語学習用ビデオを子供に見せておけばいいのかと言えば、それも違います。結局のところ、アニメそのものが楽しくないと、子供が興味を持って見ようとしないからです。

前置きが長くなりましたが、実はこれら2つの課題をクリアしたおすすめ作品があります。その作品とはWordGirlです!WordGirlはスーパーマンのパロディ作品です。遠い星から地球にやってきた女の子が、その正体を隠しつつ、日夜悪と戦ってくという筋書きですが、基本は日常ドタバタコメディであり、一話完結ものです。

この作品の素晴らしい点は、子供の語彙を高める目的で作られていることです。教育ガイドラインに従って選ばれた、少し難しめの言葉(例:“diversion,” “cumbersome,” “idolize”など)を、各エピソードを楽しんでいるうちに覚えられるように設計されているのです。10分のエピソードの中では2つの新しい言葉が、自然と何度も繰り返し使用されており、途中でその言葉の定義も(さらっと)解説されます。これにより、視聴者はアニメを楽しんでいるだけで新しい言葉を覚えられるのです。

そして、この作品がおすすめである最大の理由は、大人の視聴にも耐えうるだけの面白さを持っているということです。語彙増強を目標とした教育アニメながら、それを意識させないほど話が練り込まれているのです。この作品を手掛けたDorothea Gillimは「多くのアニメは子供の知能レベルを過小評価している」と考えていました。彼女は子供の両親が一緒に視聴することも想定し、ストーリー、キャラクター、アニメーション作りに全力を注いだのです。この作品に携わったスタッフの多くが、大人向けアニメ(上記で述べたFamily Guyなど)の経験者であったことからも「子供と思って甘くみた作品」でないことがうかがい知れます。

この作品は残念ながら、2015年夏に終了してしまいました。日本版は存在せず、視聴するにはYouTubeなどの動画サイトで探すか、Google PlayなどでSD版を購入するしかありませんが、英語学習中の大人にもお勧めできる アニメと言っても過言ではないでしょう。

また、WordGirlのオフィシャルサイト内にある学習用ゲームも、「子供だまし」ではない、かなり作り込まれた物です。一度覗いてみてはどうでしょうか?

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